推しの子
週刊ヤングジャンプやジャンプ+、となりのヤングジャンプにて連載中の漫画『推しの子』。
現在10話まで公開中で漫画好きの間では話題となっている。
『クズの本懐』等を手掛けている横槍メンゴと『かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~』を同誌で連載中の赤坂アカがタッグを組み、今年の4月23日連載開始された作品。
あらすじを簡単に説明するならドルオタの産婦人科医が死後に推しの子供として産まれた話だ。
その前後に沢山の経緯があるのだがそこは読んで楽しんで頂きたい。
なお、本記事は最新話まで読み進めた上での記事となっている。
上のリンクから『推しの子』を読みにいく事をお勧めする。
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ここからはネタバレ要注意だ。
最新話
まさかの推しが殺される展開。マジかよ。
ここまで全部序章だったんかーい!!!
ってみんななったと思う。僕もなった。
最新話の序盤でルビーが世間に対して喚き散らかしている場面があった。
それは何だか現代社会に当てはまるような内容だった。
現代社会、誹謗中傷
とある世界的人気を誇る番組に出演していた女性が視聴者からの誹謗中傷に苦しみ、自殺に追い込まれてしまった事はまだ記憶に新しいと思う。
その事件後、様々な人が誹謗中傷について否定的な意見をSNSで述べた。
「番組が悪い」「誹謗中傷した人が悪い」等責任の押し付け合いや、なすりつけ合いが行われ、最近では番組の粗探しを週刊誌が始めて演出があった事を世の中に伝えた。
こんな事があったのにも関わらず、約1ヶ月後に芸能人の不倫問題が起これば各方面から痛いバッシングを受ける。
まるでその人が人でも殺したかのように。他人の家庭の問題なのに大きく口を出す。
誹謗中傷された原因は番組にあるんだから番組を誹謗中傷するのは本末転倒というか、結局してる事は人を死に追いやった人達と同じ事なのだ。
こんな難しい問題が蔓延る中、『推しの子』に出てくるルビーは世間に対してこう喚き散らかした。
ルビーの叫び
何でネットってこうなの・・・・・・?
ママは死んじゃったのにこうも死にたくなるような事ばっかり。
有名だったら何言われても仕方ないの?
有名税って何?お客様は神様みたいな事言ってさ。
それはお前らの言うセリフじゃねーんだよ!
傷つけられる側が自分を納得させる為に使う言葉を人を傷つける免罪符に使うな・・・・・・!!!
ルビー 推しの子 10話より
免罪符
芸能人の不倫で例えてみよう。
男の不倫が世の中に出回った時に、世間は一斉に袋叩きにする。
『不倫したんだから叩かれても仕方ないだろ』
嫁や親戚から叩かれたり怒られたりするのは仕方ない。相手を傷つけたんだから。
でも
世間が叩いて良い理由なんか一つもないのだ。もっと言うなれば人を傷つけて良い理由なんてこの世に一つもない。
『推しの子』の漫画のように言うならば、誰かを傷つける為の免罪符を勝手に作ってるだけなのだ。
やっている事はいじめに等しい。世間がこうやって一点集中に誰かを叩くから、小学校や中学校からいじめはなくならないのだ。
大人がやっていれば子供が真似するのは当然だろう。
『推しの子』はすごい
これだけ世間の問題の真理をついてきた漫画はない。
連載10話目にしてこれだけの魅力を発揮している漫画は他にはないだろう。
はやくメディア化するべき作品であると思う。実写化でもアニメ化でも何でも良いができるだけ世間に大きくこの作品が伝わる事を切に願っている。
何かもっと大きな力がこの作品にはあるのではないかと期待しながら
これからも最新話を心待ちにしたいと思う。
単行本1巻は7月17日発売。

written by Bro.
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